仏事の色々

過去帳のこと

亡くなった方の俗名(ぞくみょう)、法名(ほうみょう)、亡くなった年齢、ご命日を記録したものを過去帳と言います。
地域や宗派によっては位牌(いはい)を用いることもありますが、浄土真宗では過去帳を用います。
過去帳にも色々な種類があるとおもいますが概ねどのタイプのものを使用していただいてもかまわないかと思います。
ご自身でご記入いただいてもかまいませんし、ご用命であればお寺で書くことも承っております。
お坊さんがお参りに来た時にはご命日の方のページをひらいてお勤めをしてもらいましょう。

ご法事のこと

法事と呼んでいる年会(年忌)法要のことです。法事、または仏事と呼ぶように浄土真宗では僧侶があげる読経やお話しするご法話を通じて仏さまとのご縁を結ぶ機会であります。
月命日の法要等も仏事と呼んでさしつかえありませんが、折々の仏事の中でも三回忌、七回忌などのように定められた年回法要を指して一般的に法事、仏事と呼んでいるようです。
死亡した日を同月同日の祥月命日にあわせて年回法要を営みます。
年回法要は亡くなって1年目が一周忌、それ以降の2年目が三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌となります。
年回法要以外の年の祥月命日や月命日にも僧侶を迎えてご自宅のお仏壇の前でお勤めをするご家庭が多くあります。
家族そろってのお勤めは尊いご縁であります。

お墓のこと

亡くなった方の遺骨を埋葬するところがお墓です。浄土真宗では霊的なものを認めてはいません。
ですから、一般的にお墓のある場所に亡くなられた方がいらっしゃるとお考えになる方が多いかもしれませんが、お墓に亡くなられた方がいらっしゃるわけではありません。
亡くなった方はお浄土へうまれ仏さまとなり、また、還相の菩薩さまとなってこの娑婆世界に私たちを教化しに戻って来られると考えます。
ですから亡くなった方がお墓にいるとは考えません。
亡くなった方を私たちが称えるお念仏の中に感じていける世界が私達のご法義のお味わいであります。
かといってお墓を粗末に扱ってはいけません。今日私たちがお念仏のご縁をいただいているのも亡くなられたご先祖様がいらっしゃったおかげであります。
これからも、亡き人の思いやお念仏を思い出させていただく場所としてお墓の方も大切にしていただきたいとおもいます。
ただ現代では、核家族化の流れに伴いお墓の管理をする方がいない、という問題が起こっています。
当山でもご門徒様から多数のご要望を受け納骨堂を新たに一基新設させていただきました。
納骨堂をお求めのかたは是非ご相談下さい。

納骨堂

第二寿光堂のご案内

近年、後継者問題や地域の過疎化、墓所の管理等で納骨堂の重要性が見直されています。
当山の納骨堂は「ご先祖様と大切な人の慈しみ、おかげさまとありがとうの心を子や孫につたえる」を第一に考え、どなたでもご加入できる納骨堂です。
墓地とは違い、室内にてお参りができますので、天気に左右されることなく、さらに雑草や落ち葉に悩まされることもございません。
自らがこの世に命を恵まれ、育てられた拠りどころを深く偲ぶという心持で私たちはご先祖を敬うのであります。
ご先祖のご遺骨が安置された納骨堂にお参りし謝念の生活を送ることこそ、人間が真に人間らしく生きる基本であります。
どうぞこの趣意にご理解と賛同を賜りますようお願い申し上げます。