学ぶ(子どもから大人まで)

お寺といえば、本堂に集まって法要や仏事をする。人が亡くなったらお寺に参る。
現在ではそんなイメージではないでしょうか。
亡くなられた方を丁寧に見送る、仏様の話を聴きに参ることはとても尊いことです。
それにより有り難い仏縁にあわせていただいている、これも尊いことです。

私たちは、先人達から繋いできた法灯を引き継ぐとともに、今を生きている私たちが「よりよく生活を営める」、「教養を身に着ける」ことを目的として「学ぶ」活動を2018年からスタートしました。
現在も教室の講師やご協力いただける方を絶賛募集中です。

書道教室

書道について

書道について

子どもたちは硬筆と毛筆を勉強しています。
鉛筆の字の止め、跳ね、払いがしっかりできていないお子さんはまずそこから何度も何度も指摘を受けます。
基本は抑えたうえで毛筆に進みます。

書道がもたらす効果

礼儀作法が身につきます。
挨拶が恥ずかしがらずにできるようになります。先生に添削してもらったり、物を借りたりして返すとき、「ありがとうございました。」と恥ずかしがらず言えるようになります。また、玄関の靴も注意を受けますが、そろってきました。

書道を習うと姿勢が良くなります。
最初は正座ができない子もいますが、だんだんできてきます。背筋を伸ばしてきちんと正面から机に向かわないときちんとした字は書けませんからね。

筆で字を書くと集中力が付きます。
集中していないと廻りを汚すことになり、せっかく書いた作品を汚すことになりかねません。一画目の筆を入れるところから、書き終わり筆を置いて、作品を畳に敷いた新聞の上に並べる。ここまでのルーティーンでも集中していますし、ましてやしっかりお手本を見て、得られる情報を表現しなければなりません。筆を用いて字を書くだけではなく、お手本に近い字形と筆の使い方を考えなければなりません。先生の指摘も考慮しながら書き進めなければなりません。

お稽古を通して自主性が身につきます。
先ず、お稽古に来たら硬筆の宿題を見せてもらいますが、それが混んでてすぐにできないときには何をすべきか考え、毛筆を書く準備をしてお稽古して待ちます。順番が来て呼ばれるまでに自分で必要なものを準備してお稽古を始めます。

お寺での書道

お寺ですので、みんなが揃ったら、お勤めがあります。
お経本をよんでのお勤めですが、小学校に入りたての頃は読めなかったお経本も2年生に上がるころには、すらすら読めるようになってます。なんだかうれしい驚きです。これはまた今からお稽古に入るんだというきっかけ、相図そんな役目も担っていると思います。

お寺でのお稽古で協力性も育まれます。お稽古に使ったテーブルやござ、そのほかの道具を片づけて元のように戻します。みんな協力してのおかたづけです。小さい子は小さい子なりに、力のある子は率先しておかたづけの主役を担っております。
お稽古の最後にはみんなでご挨拶をします。仏様にお参りして先生へのご挨拶。きちんと正座してからのご挨拶は書道をするからこそ忘れてはならない大事な作法です。

習い始めは、とりあえず書く、ただそれだけだった子どもたちですが、少しずつ進歩しているのを感じられる時があります。
「先生、上手に書けない」と言ってきた子どもがいましたが、裏返せば上手になりたいと悩んでいるのだなとうれしくなりました。
上達の状況は子どもたちの一人一人によりますが、お寺に来たら集中して心穏やかに書いてほしいと願っています。

講師紹介

担当:広深書道会師範 尾坂美秋
子どもが通う幼稚園で見た先輩ママの筆文字に感動して、一緒の書道講座に通い始め、2013年に師範となる。
お祝いなどののし袋が上手になればいいかなと思って始めた書道でしたが、なんだかどっぷりハマってしまい、「書くこと」を楽しんで日々暮らしています。

現在、大人と子どもがいかに楽しみながら書いてもらうか、どう説明したら分かりやすいか、いろいろ考えながら教えています。子どもたちには、半紙ばかりでなく、小型条幅、半切など大きいサイズの作品にも挑戦してもらいたいと思っています。
また、自身も読売書法展や熊日書道展などに挑戦しながら、精進を続けています。

・読売書法展入選5回
・読売女流書法展(評議員) 秀作1回、入選7回
・熊本県書道連盟展 一般の部 優秀賞

この先、この経歴をどんどん書き換えていけるように自身も頑張っていきたいです。

ヨガ教室について

紀元前4000年~3500年頃のメソポタミア文明に発祥したヨガは細部を変化させながら現在まで続いています。そして、お釈迦様がインドの森でヨギ(ヨガをする人)と出会い行動を共にしたことも知られています。

さらに時代は進み、平安時代の初期に仏教と共に日本に持ち込まれています。当山のヨガ教室は、主にシニア層(40代以上)の方々にご指示をいただいて続けていただいています。お互いに体の悩みを相談し合いながら、近況をしゃべりながら集っています。年と共に抱える体の悩みも、身の回りの悩みも、紀元前のころからかわらないのでしょうね。

教室は都度払いですので、来れるときに来て、気ままに取り組んでいます。

絵画教室について

造形の言葉

「自己をつくり、人と関わり、世界をひろげる」を三本の柱として掲げ造形活動をつづけています。小枝や葉っぱ、木の実などの自然物やビーズやフィルム、針金やストローなどの人工物の多様な素材と関わり物の特性や美しさに触れ世界を広げることが絵画造形のおおきな目標です。
そして、作品作りをとおして、思考力やことばでは置き換えることのできない思考力、問題にたいして解決する力を養います。
この教室では、絵の上手や下手は関係なく、
その子が考え集中して作品完成まで努力しつづけられたか?
作品作りの時間は充実したものであったか?
完成した物に愛着をもって接することができたか?
に着目しながらこども達やその作品と接しています。

私が自分の肩書を語るとき、イラストのミーティング中に大人たちからよくこんな言葉が飛び交います。
「私は絵心ないから」とか「もともとセンスがないから」「不器用だから」と・・・。よく聞く言葉ではないでしょうか?

私にとって絵をかくときや作品を作り上げるときにセンスを用いてアイデアを出したことも、絵心で描いたことはほとんどありません。じゃあ、私はどうして絵を描き続けられるのでしょうか、センスや器用さや絵心といったものは作品を良い悪いでみる物差しやこの作品は価値があるのか否か?という社会的評価方法が関係しているのではないでしょうか?

子どもは誰だってお絵描きの時間が大好きです。
自分の好きないろや好きなできごと、大好きなひとや、乗り物、ハートやお花、虹の絵を描いていたのではないでしょうか?
そしてその絵を自分の分身のように大切にみせていたのではないでしょうか?

それがいつしか、大人になるにつけ「上手にかかなくては」にかわり、いつしか絵画や造形表現は「手先が起用な人のもの」、「センスのある人のもの」となりだんだんと遠ざかっていくのです。
そうなる過程には、学校の先生の言葉や両親の言葉の積み重ねが大いに関係しているのは事実です。とてももったいないことです。

モノづくりの原点にたちかえり、幼児や児童が大人や子供同士で認めあうことで安心して表現しようとする、表現したくなる環境づくりを提供しています。
 年に一回の公募展への出品を目標にレッスンしていきます。 人に作品を見せることは楽しいことですよ。
教室にの曜日や時間は変動しますので、気になる方は電話でお問い合わせ下さい。

講師紹介

担当:谷本みゆき
京都造形芸術大学 映像舞台芸術学科卒業
卒業後は、パフォーマンスや舞台作品を関西を中心に発表
2013年から2023年まで仏教こども新聞へ漫画掲載(本願寺出版)
2016年からkawai絵画造形教室講師を続ける

20歳でヨガを始め、25歳でホットヨガのインストラクターを始める
5年後に独立してフリーのインストラクターとして活動
現在は、熊本で絵の仕事と共にヨガのインストラクターとして活動中

主な資格
【RYT RYC 全米ヨガアライアンス】
シニアヨガインストラクター / キッズヨガインストラクター
【Fatburn Extreme講師】
高強度トレーニングインターバル / jwi ジャパンウェルネスイノベーション